image


寂聴さんの着物(袈裟)に
水をぶっかけかけた事を
思い出していたら

何年も前に
歌舞伎を観に行った時の事を
思い出しました。

その頃、母と一緒によく歌舞伎座に
行ってまして

その日、夏だと思いますが

前の席には白い夏用の
綺麗な着物に
白い帯を締めて

お年はそこそこいっておられるかと
思われる
ご婦人が
座っておられて

言葉から
関西の方だろうと

綺麗なお着物だなあと
思ってみておりましたが

演目の間に
休憩時間がありまして

今歌舞伎座は
ビルになっていて
エスカレーターで昇って行くと
ビールやワイン
ちょっとした軽食
たい焼き
など売っていて

休憩時間に買いに行って
席でみんな食べたり
飲んだり
するのです。

その日も休憩時間になり
私は母と
たい焼きを売り場で食べて
早々に席に戻っておりましたが

私達と同じ並びの
男性が
なみなみに赤ワインの入った
カップを持って
戻ってきて

私の前を通過する時に
手が少し
少しなんですが
揺れて

私の前の席に座っている
ご婦人の
白い帯に
かかってしまったのです、
赤ワインが!

白い帯に!

えー、、

見ないふりした方がいいのか

とっさに判断出来ず

その男性
少し酔っていたのかも
しれません。

私の目の前だったのもあって
すぐに
ご婦人に
ワインをこぼしてしまいましたと
謝り始めたのですが..

ご婦人は、関西弁で
たいそう立腹されて..

その男性と連れの女性が
クリーニング代をいくらほど
出せばと問うと
まあ怒りが、そのご婦人の怒りに
油を注いでしまったようで

着物は、値段を聞くのも失礼だそうで

もう、にっちもさっちもいかず

どちらの気持ちもわかるし

故意にかけたわけではなく

ご婦人の白い帯も
よりによってワインが赤だし。

男性も白ワインだったら
黙っておけば
わからない物を..

ひたすら謝りますが..

どちらに声かける事も結局出来ず

後半の演目が始まるので
暗くなり
歌舞伎が始まり

みんな熱中し出した頃

そっと、その男性と連れの女性は
席を立って帰って行きました。

そうですよね、そうするしかないですね...

下手にクリーニング代渡しても
そんなに安物ではないなんて
言われそうだし。

その事件のおかげで
その時観た演目は
すっかり忘れてしまいました。

ふー、やれやれ。

歌舞伎で思い出したのが
先月
中3のみんなと解いた
都立の過去問
国語の問題の話

次にします..